顔の脂肪吸引を検討している方や既に術後の経過を気にされている方の中には、ダウンタイムの症状や過ごし方、少しでも早く治す方法について知りたくてこちらにたどり着いた方も多いかもしれません。
この記事では脂肪吸引の術後に起こりやすい症状の経過から回復を助けるケアの方法、やってしまいがちなNG行動まで脂肪吸引のメーカー視点で分かりやすくまとめています。
仕事復帰の目安や拘縮への対処法も含めて解説していきますので、術後のケアの参考にしていただければ幸いです。
顔の脂肪吸引後のダウンタイムで起こる症状
まずは顔の脂肪吸引後のダウンタイムに関して実際に起こる症状について解説させて頂きます。
どんな症状がいつ出るのかを把握しておくことが回復への第一歩であり、「これは正常なのか」それとも「病院に行くべきか」という判断をするためにも術後の経過をある程度イメージしておくことが大切になってきます。
腫れ・むくみのピークは術後2〜3日目
顔の脂肪吸引後、腫れやむくみが最も強く出やすいのは術後2〜3日目とされています。
これは施術によって組織に刺激が加わり体が修復しようとして炎症反応が起こるためで、この時期に顔が大きく腫れたように見えることがあります。
術後すぐよりも翌日・翌々日の方が腫れが強いと感じる方も多いですが、これは異常ではなく通常の経過のひとつです。
腫れのピークが過ぎると徐々に落ち着いてきますが、完全に引くまでには個人差があり1〜2週間ほどかかることが多いとされています。
「思ったより腫れている」と感じても、まずは1〜2週間様子を見ることが基本です。
内出血は1〜2週間で落ち着くことが多い
施術時に細かい血管が傷つくことで術後に内出血が生じることがあります。
顔は皮膚が薄い分内出血が表面に出やすい傾向にあり、最初は紫〜青系の色が出てその後黄色っぽく変わりながら自然な色に戻っていくのが一般的です。
1〜2週間ほどで落ち着いてくることが多いですが、出やすさや量には個人差がありダウンタイム中はコンシーラーなどのメイクでカバーしながら過ごす方も多く、色の変化が出ていても焦らず経過を見ていくことが大切です。
拘縮(こうしゅく)とは何か?いつまで続くの?
脂肪吸引後の経過で多くの方が気にするのが「拘縮」です。
拘縮とは施術によって傷ついた組織が修復される過程で皮膚が硬くなったりつっぱり感が出たりする状態のことで、術後1ヶ月前後からピークを迎えることが多いとされています。
触れると硬い、皮膚が引っ張られる感じがするといった症状として現れますが、これは失敗ではなく回復のひとつの過程です。
多くの場合は3〜6ヶ月かけて徐々に落ち着いてきますが、ケアの仕方によって回復のスピードが変わることもあるため術後のセルフケアを続けることが回復を左右するといっても過言ではありません。
拘縮に関して詳しくは以下の記事もご参考頂ければと思います。
痛み・しびれ・かゆみの経過
術後しばらくは、痛みやしびれ、かゆみといった症状が出ることもあります。
痛みは術後数日間が最も強く、その後徐々に和らいでいくのが一般的です。
しびれは神経への刺激によるもので、数週間〜数ヶ月かけて回復していくケースが多く、かゆみは皮膚が回復する過程で出てくることがあり、拘縮のピーク時期と重なることもあります。
各症状の目安期間を知っておくだけでも、不必要な不安は和らぎますが、症状が特に強い場合や長引く場合は、施術を受けたクリニックへの相談を検討してみてください。
部位別(頬・顎下・フェイスライン)のダウンタイムの目安
顔の脂肪吸引といっても、施術部位によってダウンタイムの出方や長さには違いがあります。
頬は脂肪量が多い分腫れが出やすく、完成までに時間がかかりやすい部位です。
顎下は比較的腫れが出にくいとされていますが、皮膚が薄いため内出血が目立ちやすいことがあります。
フェイスラインは輪郭に関わる部位である分むくみによって一時的に顔が大きく見えることもあり、「施術前より太って見える」と感じる時期が出てくることも珍しくありません。
複数の部位を組み合わせて施術した場合はそれぞれの回復を総合的に見ていく必要があるため、担当医から術後経過について詳しく確認しておくことをおすすめします。
顔の脂肪吸引のダウンタイムを早く治す方法7選
ダウンタイムの長さは体質や施術内容によって変わりますが、術後のケアの仕方によっても回復のスピードに差が出てくることがあります。
術後ケアとして広く推奨されている方法をメーカー視点でまとめましたので、日常生活の中で取り入れてみてください。
①圧迫バンド(フェイスバンド)を正しく使う
術後の圧迫は腫れやむくみを抑えるうえで最も基本的なケアのひとつです。
フェイスバンドは皮膚と組織を密着させることで内部の空洞ができるのを防ぎ、回復をサポートする役割があります。
着用時間や期間はクリニックによって異なりますが、術後1〜2週間は日中だけでなく就寝時も着用を勧めるところが多いようです。
きつすぎずゆるすぎない適切な圧迫が重要で、自己判断で外す時間を増やすと回復が遅れることがあるため担当医の指示に従って使用することが大切です。
②患部を冷やす・温める、正しいタイミング
術後の冷却は腫れや炎症を抑えるために有効とされており、術後3日間ほどは冷やすケアが推奨されることが多いです。
ただし直接氷を当てたり冷やしすぎたりすると皮膚にダメージを与えることがあるため、タオルで包んだ保冷剤などを使って間接的に冷やすのが基本です。
術後しばらく経ってからは、血行を促すために温めるケアに切り替えていくことが回復を助けるとされています。
冷やす・温めるのタイミングについては担当医の指示を優先してください。
③塩分・アルコールを控えた食事を心がける
術後のむくみを長引かせやすいものとして代表的なのが塩分の多い食事とアルコールです。
塩分の摂りすぎは体内に水分を溜め込む原因になりやすく、むくみが取れにくくなることがあります。
アルコールは血管を拡張させて炎症を悪化させる可能性があるため、術後1〜2週間は控えることが推奨されるケースが多いです。
回復を助ける食材としてはカリウムを多く含む食品(バナナ・アボカドなど)やタンパク質が豊富な食品が挙げられます。
食事内容も回復に影響する要素のひとつなので、意識して取り組んでみてください。
④頭を心臓より高く保って寝る
就寝時の姿勢も顔のむくみに影響すると言われており、これは頭が心臓より低い位置にあると重力の影響で顔に血液やリンパ液が溜まりやすくなるためだと考えられています。
術後しばらくは枕を高めにして寝ることで、顔への血液の集まりを抑えやすくなります。
目安として枕を2枚重ねにするなど、少し頭が高くなる状態を意識してみてください。
寝返りで顔が下になってしまうと圧迫になることもあるため、可能であれば仰向けで寝る姿勢が望ましいとされています。
⑤適度な水分補給をする
むくみを気にして水を控える方もいますが、逆効果になることがあります。
これは水分が不足すると体が水分を溜め込もうとする働きが強まり、むくみが悪化しやすくなるためです。
水分と塩分のバランスを保つことが大切で、こまめに水や白湯を飲む習慣を意識しておくのがおすすめです。
またカフェインを多く含む飲み物は利尿作用があるため、飲みすぎると脱水につながりやすい面もあります。
回復期間中は特に水分補給を意識的に行うことをおすすめします。
⑥規則正しい生活・十分な睡眠をとる
体の回復は睡眠中に最も促されるとされています。
不規則な生活や睡眠不足が続くと回復が遅れやすくなることがあり、術後は特に無理をせず十分な休息を取ることが大切です。
過度なストレスも免疫機能や血流に影響を与えるとされているため、リラックスできる環境を整えることも回復を助ける要素のひとつになります。
「早く元に戻したい」という気持ちから無理をしてしまいがちですが、体を休めることがむしろ回復の近道になるでしょう。
⑦医師に指示されたマッサージを行う
拘縮期に入ると担当医からマッサージを勧められることがありますが、適切なマッサージは血行やリンパの流れを促し、組織が硬くなるのを和らげる効果が期待できます。
ただし時期が早すぎたり力が強すぎたりすると逆に組織を傷つけてしまうこともあるため、自己流でのマッサージは推奨されていません。
やり方や開始時期は担当医の指示に従い、不安な場合はクリニックで直接確認してから行うようにしてください。
ダウンタイムを長引かせるNG行動
回復を助けるケアと並んで大切なのが、やってしまいがちなNG行動を知っておくことです。
良かれと思ってやっていたことが回復を妨げていた、というケースも意外と多いものです。
顔に限らず脂肪吸引全般に言える事ですが、これらの点についても注意しておく必要があります。
喫煙・過度な飲酒は回復を遅らせる
喫煙は血管を収縮させて血流を悪化させるため、組織への酸素供給が滞りやすくなります。
術後の回復には十分な血流が欠かせないため、喫煙は回復を大きく遅らせる要因になります。
可能であれば術後しばらくは禁煙することが望ましく、少なくとも術後2週間は控えることを推奨するクリニックが多いようです。
飲酒については血管拡張による炎症悪化のリスクがあるため、術後の回復期間中は控えた方がいいでしょう。
乾燥した患部を掻く・刺激を与える
回復の過程でかゆみが出ることがありますが、患部を掻いたり強く触れたりすることは避けてください。
皮膚に余分な刺激を与えると炎症が悪化したり、色素沈着が起きたりするリスクがあります。
かゆみが強い場合は冷やすことで一時的に和らぐことがありますが、直接氷を当てるのは避けてください。
また保湿ケアについても術後いつから行えるか、どんな製品を使っていいかはクリニックによって異なるため、担当医に確認してから行うのが安心です。
激しい運動・サウナ・温泉はいつからOK?
体を温めたり血流を上げたりする行為は、術後の炎症を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
激しい運動は術後1〜2週間は控えるよう指示されることが多く、サウナや温泉については術後1ヶ月程度は避けるよう勧めるクリニックが多いようです。
部位や施術の範囲によっても異なりますので、再開のタイミングは必ず担当医に確認してから判断するようにしてください。
「もう大丈夫かな」と自己判断で再開して悪化させてしまうケースも少なくありません。
顔の脂肪吸引後の仕事復帰はいつから?
術後の仕事復帰のタイミングは多くの方が特に気にされる点のひとつですが、仕事の内容によって目安が変わってくるため自分の状況に照らし合わせて確認しておく事をおすすめします。
デスクワークなら翌日〜3日目から可能
デスクワーク中心の仕事であれば、腫れや内出血がある状態でも体への負担が少ないため翌日〜3日目から復帰できるケースが多いとされています。
ただし顔の腫れが目立つ時期でもあるため、人と対面する機会が多い場合はマスクやメイクでカバーしながら過ごす方がほとんどです。
オンライン会議のみであればカメラをオフにするなど工夫次第で早めの復帰も難しくないですが、無理のない範囲で体の状態を見ながら判断することが大切です。
体力仕事・接客業は1週間以上みておく
肉体的な負荷がかかる仕事やお客様と直接対面する接客業の場合は、腫れが目立つ期間を考慮して1週間以上の余裕を持っておく方がいいでしょう。
重いものを運んだり激しく動いたりすることは腫れや内出血を悪化させるリスクがあるため、体力仕事への復帰は腫れのピークが過ぎてからが望ましいです。
接客業については顔の見た目が業務に影響する場合もあるため、腫れや内出血がある程度落ち着いてからの復帰を検討するのが現実的かと思います。
マスク・メイクでダウンタイムを隠す方法
術後のダウンタイム中に外出や仕事が必要な場合、マスクとメイクを上手に活用することでカバーできる場面も多いです。
マスクは顎下や頬の腫れを隠しやすく、フェイスバンドの代わりにある程度の圧迫効果も期待できます。
メイクについては施術部位への刺激を避けるため術後すぐの使用はNGとされていることが多く、いつからOKかは担当医に確認してください。
コンシーラーで内出血をカバーする場合も、肌への負担が少ない製品を選ぶことをおすすめします。
拘縮を早く治すための対策
拘縮は単独で検索されるほど悩んでいる方が多く、「失敗したのでは?」と不安になる方も多いですが、これは回復の過程で起こる正常な反応であり正しく理解して対処することが大切です。
拘縮が起きる原因と正常な経過を知る
拘縮は施術によって傷ついた組織が修復される過程で起こる反応です。
「失敗ではない」という点をまず理解しておくことが大切で、術後1ヶ月前後から硬さやつっぱり感が強くなり始め2〜3ヶ月頃にピークを迎えることが多いとされています。
その後適切なケアを続けることで3〜6ヶ月かけて徐々に柔らかくなっていきます。
拘縮の強さや期間には個人差があり、施術した部位の脂肪量や皮膚の厚みによっても変わってくるため他の人の経過と比べすぎないことも重要です。
拘縮を悪化させるNG行動3つ
前項の「ダウンタイムを長引かせるNG行動」でも触れましたが、拘縮の時期にも特に避けてほしいのが不規則な生活・過度な飲酒・患部を掻く行為の3つです。
不規則な生活は体の回復力を下げるため拘縮が長引きやすくなります。
また過度な飲酒は血流の乱れや炎症を引き起こしやすく、組織の回復を妨げることがあります。
かゆみから患部を強く触ったり掻いたりすることも組織への余分な刺激になるため避けてください。
これらのNG行動を意識して避けるだけでも拘縮の回復スピードが変わってくることがあります。
マッサージ・入浴・ストレッチで対処する
拘縮のピークを過ぎてきた頃から、担当医の指示のもとでマッサージや入浴・ストレッチを取り入れていくことが回復を助けます。
マッサージは血行やリンパの流れを促し、硬くなった組織をほぐす効果が期待できます。
入浴も体を温めて血行を改善するため拘縮の緩和に役立つとされています。
ストレッチは筋肉の緊張をほぐし、施術部位周辺の動きをスムーズにする効果があります。
時期や方法については担当医と相談しながら、無理のない範囲で続けていくことが大切です。
ダウンタイムを左右するクリニック選びのポイント
同じ脂肪吸引でも医師の技術や術後のアフターケア体制によってダウンタイムの長さや仕上がりが大きく変わることがあります。
施術前のクリニック選びが術後の経過にも直結してくるという点は見落とされがちですが非常に重要です。
医師の技術力と脂肪吸引の実績を確認する
顔の脂肪吸引は繊細な部位への施術であるため医師の技術が仕上がりに大きく影響します。
カウンセリング時に症例数や使用している機器、施術方針について具体的に確認しておくことが大切です。
症例写真を見せてもらえるクリニックであれば、実際の仕上がりのイメージを確認することもできます。
「安いから」「口コミが多いから」だけで選ぶのではなく、医師の経験と技術を見極めることが後悔しないクリニック選びにつながります。
術後のアフターケア体制を事前に確認する
術後に何か不安なことが起きたとき、すぐに相談できる環境があるかどうかは非常に重要です。
アフターケアの内容(検診の回数・対応時間・連絡手段など)はクリニックによって異なるため、圧迫固定・インディバ・ダウンタイム軽減点滴などの術後ケアメニューが充実しているかどうかも確認しておきたいポイントのひとつです。
施術の質だけでなく術後のサポート体制までを含めてクリニックを選ぶことが、安心して回復に集中できる環境づくりにつながります。
もし検討中のクリニックに脂肪吸引の選択肢が複数あるようでしたら、以下の記事も参考にご自身にあった施術を選ぶと不安が少ない状態で脂肪吸引に望めるかもしれません。
よくある質問Q&A
最後に脂肪吸引の術後に多くの方が気になる疑問をまとめましたので、ご参考ください。
拘縮は失敗じゃないの?
拘縮は脂肪吸引後に多くの方に起こる正常な回復過程のひとつです。
施術によって傷ついた組織が修復される際に起こる反応であり失敗ではありません。
ただ硬さやつっぱり感が強い時期は「何かおかしいのでは」と不安になるのも自然なことです。
拘縮の経過を正しく理解したうえで適切なケアを続けることが大切です。
症状が長引いたり明らかに左右差が大きいといった場合は担当医に相談してみてください。
フェイスバンドはしなくてもいい?
フェイスバンドは術後の回復を助けるうえで重要なアイテムです。
着用が面倒に感じてサボりがちになる方もいますが、圧迫が不十分だと腫れが長引いたり皮膚と組織の間に空洞ができやすくなったりするリスクがあります。
担当医から指示された期間はできる限り着用することをおすすめします。
着用期間や時間については個人差があるため、自己判断で減らすのではなく担当医に相談しながら調整してもらうのが安心です。
ダウンタイム中の食事で気をつけることは?
術後の食事で特に気をつけたいのは塩分とアルコールです。
塩分の摂りすぎはむくみを悪化させやすく、アルコールは炎症を長引かせる原因になることがあります。
回復を助ける食材としてはタンパク質(肉・魚・卵・豆腐など)やカリウムを多く含む食品(バナナ・アボカド・ほうれん草など)が挙げられます。
特別な食事制限が必要というよりは、バランスのいい食事を心がけながらむくみを悪化させやすいものを控えるという意識が大切です。
顔の脂肪吸引のダウンタイムを早く治す方法まとめ
顔の脂肪吸引後のダウンタイムは正しいケアと生活習慣の見直しで最小限に抑えることができます。
ここまで紹介した内容を最後にまとめましたのでご参考頂ければと思います。
今回の記事のポイントまとめ
- 腫れ・むくみのピークは術後2〜3日目で、1〜2週間かけて落ち着いてくる
- 腫れ・むくみのピークは術後2〜3日目で、1〜2週間かけて落ち着いてくる
- 圧迫バンドの着用・冷却・塩分控えめな食事など日常ケアが回復を左右する
- 喫煙・飲酒・激しい運動はダウンタイムを長引かせる原因になる
- 拘縮は失敗ではなく正常な回復過程。
3〜6ヶ月かけて落ち着いてくることが多い
- クリニック選びの段階から医師の技術と術後サポート体制を確認しておくことが大切